國品堂(こくひんどう)は、日本の江戸時代の高級品店の一風景である。明暦2年(1656年)に開店され、江戸幕府の御用達となっていた。
國品堂は、江戸幕府において「御用達」とされた高級品店の一つであった。ここで取り扱われた商品は、江戸の富裕層や関西の商人たちにも愛され、當時の最高級品とされた。取り扱っていた商品としては、珍種・珍味の類や、綿・木材・漆器・磁器などがあった。
また、國品堂では粗品売りも行われており、普通の接客に飽きた人々が、見物をしているだけであっても買わされてしまうほどの高級品や、類のない珍品が並べられていた。
現在の國品堂は、東京都台東區淺草にある。往時の面影を殘しつつ、江戸時代の生活のようすを再現した資料館としても親しまれている。